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嫉恋

第4章 雪原の皇子


***

「花織ちゃん!俺らのチームに入ってくれないか?」

グラウンドに降りて数分、吹雪を勧誘する為にと瞳子、円堂、春奈は場所を変えて話し合いを行っていた。その間、他の選手たちは自由時間を与えられ、普段触れることの無い雪に触れて遊んでいる。花織はひとりで雪を踏みしめる感覚を楽しんでいたのだが、すぐに土門から声がかかった。

「チームって、何の?」
「雪合戦だよ、雪合戦!ほら、こっちこっち」
「わわっ、ちょっと……」

珍しくテンションが高い土門に腕を掴まれて彼のチームに引っ張り込まれる。花織が彼の腕を引く勢いに転びそうになりながらも顔をあげると鬼道が心なしか楽しそうな表情で花織の前に立っていた。

「花織も俺たちのチームか」
「よろしく花織!」

鬼道と塔子が花織に声を掛ける。どうやらこちらのチームは鬼道、土門、塔子と白恋メンバーがいるらしい。そして相手チームには一之瀬、夏未、栗松、そして風丸と白恋メンバーが数名いるようだ。どういうチーム編成なのかは分からないがとても面白そうである。

「よ、よろしくお願いします。……何だか、こっちのチームは元帝国メンバーが多いね」
「おっ、ホントだな。じゃあ、元帝国の結束力を見せつけてやりますか!なっ、鬼道!」

土門が花織と鬼道の肩を叩く。鬼道はにやりと笑ってマントを翻した。彼もどうやらノリノリのようである。

「ああ、ゲームメイクは任せておけ!」

鬼道は中学生らしく声高にそういうと、土門に何やら指示を出した。するとすでに用意していたのか、土門が雪玉を相手チームに投げる。あ、と花織が声を漏らした。

「……んっ」

それは油断していた風丸の顔面に的中した。今のは酷い、不意打ちというのではないだろうか。だがこちらのチーム内では歓声が上がっている。

「戦略勝ちだな、もっと行け土門!」
「おうよ!」
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