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嫉恋

第3章 一つの決着




逆上せたのではないかと心配そうに花織を見つめる秋に花織が静かに首を振った。そして恥ずかしさから火照る顔をマナー違反だと分かっていても洗わずにはいられなかった。

……実を言うと、風丸は花織の気にしている部分をしっかりと見たわけではない。ただ、いつもと違って髪をまとめ上げている花織が妙に大人っぽく見えて、それに見とれていただけだったのだ。

それでも花織は自身気にしている部分を気にしないわけにはいかなくて、しっかりと湯に浸かる。

「花織先輩のうなじ、すごく綺麗ですねー。お肌も真っ白ですべすべだし……。スポーツやってると少しくらいは焼けちゃうのに」

春奈が花織の首筋から鎖骨当たりを見ながら感心したように言う。確かに花織は元々あまり焼けない体質であったこともあり、スポーツをする身としては白すぎる肌をしている。

「どうしてかわからないけど、あんまり焼けないんだ」
「いいなあ、そういうの。あ、先輩あの少し聞いてもいいですか?」
「なあに、春奈ちゃん?」

春奈はそろそろと水をかき分け花織に歩み寄る。そして両手をメガフォンのように形作り、花織の耳に当てるとぼそぼそっと呟いた。

「先輩の胸、急に大きくなりました?」
「!?」

花織が顔を真っ赤にして春奈を見る。花織の驚愕の視線に春奈は、別に変な意味じゃないんですっ!と慌てて顔の前で手を振る。そして先ほどのように耳打ちまでとは行かないが小声で話し始めた。

「いやあの、普段はそんなに目立たないのにさっき見たときにちょっと大きいなーなんて思ったので……。先輩、着やせするタイプですか?」
「えっと、何ていうか……普段はその、抑えてるっていうか……」
「えっ!?あの、先輩、少し触ってみてもいいですか……?」
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