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嫉恋

第3章 一つの決着




「花織、混浴だったらなんか悪いの?」
「と、塔子さんはイヤじゃないの?」
「?なんで?」

率直に彼女は疑問そうな顔をした。たぶん、花織と塔子は根本的に思考回路が違う。ひょっとすると塔子は異性や思春期に無理解で、花織は敏感すぎるのかもしれない。

「だ、だって……」
「諦めなさい、月島さん。彼女と貴女の悩みは永遠にわかりあえないと思うわ」

不毛な二人のやりとりに夏未が口を挟んだ。そういいつつ、彼女は迷い無く着替えを進めている。

「夏未さんは平気なんですか……?」
「平気ではないわよ。でも、汗でベタベタのままでいるのは耐えられないの」

彼女は潔く服を脱ぎ捨て言い切る、花織はその言葉には反論できなかった。花織も汗をかいたのだ、だからこそ体を綺麗にしたいとは思う。夏未の発言に花織は諦めたようにうなだれながら、ジャージを脱ぎ始めた。

「大丈夫、みんな水着なんだから。プールだと思えば平気だよ」
「そうですよ!それに一人だってわけじゃないですし!」

そう言う問題ではない、と思いながら無言で花織は頷く。これ以上自分が異性に対して過剰に意識しているような言動を見せると、自分が自意識過剰か変態のようでいやになったのだ。皆が気にしないのだから、何とか自分も気にしないようにしようと花織は思った。

だが実を言うと、花織がこれほど混浴いや、水着を嫌がるのには理由があった。それは彼女の胸。もとい彼女の身体に訪れた第二次性徴のせいだった。

花織は小学生の時から人並みにはそういうものが見られていた。だがしかし、何故かその成長は中学二年生になって急激にかつピンポイントに加速していったのだ。彼女の身体は彼女の想像以上に女らしくなってきていた。
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