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嫉恋

第2章 想いのすべて




開始まで長々と時間が掛かったが、なんとかエイリア学園ジェミニストームVS雷門イレブンの試合、第二回戦が行われることとなった。試合前のミーティングで鬼道の立てた作戦としては、エイリア学園ジェミニストームのスピードを警戒し、ロングパスは使わずショートパスで繋いでいくというものだった。

「あの、財前さん」

ピッチへ駆けだした選手の中、花織は雷門の一員として試合に出てくれることとなった塔子に声を掛ける。その表情には申し訳ないという様子が滲み出ていて、細い眉が顰められている。塔子は花織の声に振り返り、立ち止まった。

「ありがとうございます、試合に出てくれて……。あのままだったらきっと今の空気も最悪だっただろうから……。本当に、迷惑かけてごめんなさい」

花織は軽く塔子に頭を下げる。塔子は気にしないでよ、と笑って花織の肩をポンとたたいた。

「あたしが出たいんだから、パパを助けるためにもね。アンタ、……花織って言うんだっけ?アンタの分まであたしが頑張ってくるから」
「……ありがとう、財前さん」

頼もしい笑顔に花織は微笑む。塔子でいいよ、と彼女は言いつつ、少しだけ肩を竦めて塔子は花織を見た。

「それにしても……、鬼道と風丸だっけ?アイツら凄く花織に対して過保護なんだね、あたしのパパと変わんないや。パパもあたしにいっつも危ないことはするなっていうんだ。心配してくれてるのは分かってるんだけどね」

そんなことを言いながら塔子はピッチに掛けて行った。塔子の後姿を見守りながら花織もふっと苦笑を漏らす。過保護、か……、確かにそうかもしれないなと花織は彼らを見ながらそう思うのだった。

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