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嫉恋

第18章 風を愛する者へ




その後、雷門イレブンが何とか二点を返したが、ダークエンペラーズも一歩も引かなかった。むしろシュートを打つ回数が増え、チームのメンバーで立向居をサポートすることになり力強いシュートに選手が倒れていく。

「もう邪魔する者はいない!!」

風丸が嗤い、染岡、マックスとの連携技ダークフェニックスを叩き込んだ。強大なパワーでシュートは叩き込まれ、ダークエンペラーズに三点目が追加された。ダークフェニックスによって負傷した立向居、そしてそのカバーに入った円堂に風丸は冷たく言い放つ。

「どうする円堂?まだ続けるのか」

風丸は仁王立ちしてフィールドを振り返る。フィールドにいる雷門の選手は立ち上がれないほど傷つきボロボロになっている。風丸や他、ダークエンペラーズの選手たちはそれを見てニヤニヤと笑っていた。

「見ろ、あの無様な姿を。もう諦めろ」
「諦めない、諦めないぞ!ゴールは俺が守る!!」

風丸の見下したような言葉に円堂が叫んだ。ここでホイッスルが鳴る、前半が終了しハーフタイムに突入した。後半はおそらく立向居に代わって円堂がゴールを守ることになる。雷門は完全にダークエンペラーズに押されていた。

「……」

雷門のベンチに戻ってくる選手たちはダークエンペラーズの選手たちの猛攻によって消耗され、歩くのがやっとのようだ。恐らくハーフタイム内で体力は回復できないだろう。逆にダークエンペラーズの選手たちは余裕そうな表情をしている。

「花織先輩?」

選手たちにタオルを配りながらもダークエンペラーズ側のベンチの方をずっと見つめていた花織がタオルを置いてベンチを離れた。音無が声もなくふらりと歩き出した花織に気づく。花織は静かにダークエンペラーズ側のベンチへ歩み寄った。俯き、一歩一歩あちらのベンチへ向かっていく。それに気づいた風丸が振り返って花織に微笑んだ。

「どうだ、花織。強くなっただろ?」

自信に満ち溢れた表情で風丸は花織の元へと歩み寄る。風丸の言葉に花織は胸が締め付けられるように痛んで、ぐっと奥歯を噛みしめた。

「俺はもう、誰も寄せ付けないスピードを手に入れた。見ただろ、俺の圧倒的な速さもパワーも。……地上最強のイレブンだか知らないが、俺たちの力の前ではあれほど無様だ」
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