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嫉恋

第18章 風を愛する者へ




***

彼らは風丸が率いるエイリア学園最後のチーム、ダークエンペラーズと名乗ったらしい。星の使徒研究所からこっそりとエイリア石を持ち出した吉良の秘書であった研崎。彼がエイリア石の力を何倍にも高める研究を施し、劣等感を抱えていた風丸たちに甘言を吹き込みそれを与えたのだという。そして彼らを究極のハイソルジャーだとのたまった。

風丸たちは自分たちの意思で雷門イレブンに勝負を挑み、断れば学校を破壊すると脅し、今に至るという。

秋たちの説明を受けて花織は胸苦しい気持ちだった。何がそんなに彼を変えてしまったのか。これもエイリア石の力なのだというのだろうか。

花織は尚も秋の話を聞きながら風丸に視線を向ける。似合わないユニフォーム、これほど彼のユニフォーム姿にときめかないのも初めてかもしれない。風丸は花織の視線に気づくとフッと微笑を口元に浮かべた。花織の好きな彼の笑顔ではなかった。

雷門側のキックオフで試合が始まり、今は円堂がドリブルで切り込んでいる。が、風丸にすぐにボールを取られてしまった。花織は目を見張る。彼のスピードは今までとは比べ物にならない。次は鬼道と土門が風丸を止めに走る。

「無駄だ、疾風ダッシュ!!」

まるでそれは瞬間移動だった。花織は目を擦る、風丸の動きがほとんど見えなかった。あれが疾風ダッシュ?花織は困惑する、今の風丸のプレーは花織の知る彼のプレーではない。それどころか走る際のフォームすら違う。ディフェンダーの壁山目掛けてボールを蹴りつけるところなども彼らしくない。
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