第17章 悲しみの結末
このエイリア学園の本拠地の正式な施設名は、吉良財閥の兵器研究施設。自らの作りだした兵器で世界を支配しようと目論んでいる吉良財閥の総帥、吉良星二郎が建てたもので、雷門イレブンの監督である吉良瞳子はその男の娘だという。
そして吉良はエイリア学園の存在を揺るがす言葉を口にした。何とエイリア学園の者たちは実は宇宙人ではないという。
全ては5年前に飛来した隕石に始まったのだという。富士山麓に落下したその紫色の隕石、名称エイリア石から、人間の力を一部強化する物質が発見された。吉良財閥はそれを有効活用するすべを研究し、そしてエイリア石によって人間の身体能力を飛躍的に強化することに成功したのだという。
そして吉良は財前総理にはこの石を使って強化された人間を作りだす計画を提案した。ハイソルジャー、人間を戦うマシンに作り変えてしまう計画を。だが総理はこの計画を撥ね付けた。それを恨んだ吉良が財前総理にハイソルジャー計画の素晴らしさを理解させるための手段がエイリア学園なのだという。吉良は財前総理が好きなサッカーでハイソルジャーの素晴らしさを知らしめようとしたのだ。
即ち、エイリア石の力で身体能力を強化された子供、それがエイリア学園の正体だ。
瞳子はその計画を阻止しようとして雷門の監督になった。吉良はそれを見越して雷門がジェネシスの良い対戦相手になるまで待っていたのだという。その時の瞳子の表情は円堂ら雷門イレブンを騙していた人間の表情ではなかった。花織はその時初めて監督を理解した。
この人は目的のためにはどこまでもストイックで、手段を選ばない。そしてとても不器用だ。それでも選手のことを考えていないわけではない。ただそれを上手く表現することが苦手な人なのだと思った。
チームでも監督に対する不信感は払拭されていた。もう監督に対して何を言う気はない。あとは、ジェネシスを倒すだけだ。