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嫉恋

第17章 悲しみの結末




秋が叫んだ。でもやはり花織はリカの気持ちに共感できる。豪炎寺の一件で監督には自分には分からない考えがあるのかもと思ったが、今日の試合では監督の狙いは一切わからなかった。監督はやはり選手のことなどどうでもよいのではないだろうか。リカが懇願しても花織が頭を下げてもアフロディと交代しなかったのだ。花織も瞳子に対して確かにリカと変わらない怒りがある。

「リカちゃん、落ち着いて」
「花織!アンタもあの監督庇う気なん!?アンタだって許せへんやろ!」

リカの肩を叩いた花織にリカが食って掛かる。花織は頷き、落ち着いた声でリカに答えた。

「許せないよ。……だから、一緒に行こう」
「ちょっと、花織先輩ー!」

春奈が困った声を上げた。するとその時、誰!?という瞳子の声が響いた。花織らはグラウンドの傍に生えている木の陰に隠れ、遠目に瞳子の様子を窺った。正直女子が5人もいたのでは隠れられてないと思うが……。

「……!」

花織は瞳子の前に歩いてきた少年にハッとする。ヒロトだ、グランの時のように髪を逆立てていない。いつも通りの髪を下ろしたヒロト。彼が瞳子の前で立ち止まる。ヒロト……、と彼の名前を瞳子が呼んだ。

「今ヒロトって……!」
「何やて!?」

秋とリカが声を上げた。ここから監督とヒロトまで距離がある、だが何とか耳を澄ませば二人の声は聞こえなくもなかった。花織は耳を欹てる。ヒロトはジェネシスに選ばれたのは、俺だからなど、瞳子とよくわからない話をしている。ただ黙って話を聞く事しかできなかった。

「じゃあ、待ってるから。……姉さん」
「えっ!!」

マネージャーたちは驚愕の声を上げる。瞳子監督はヒロトの姉だというのだろうか。似ても似つかないが……、花織は衝撃の事実に言葉も出なかった。隣で様子を窺っているリカや秋らもそうらしい。エイリア学園との決戦を前に大きな疑惑が持ち上がった。
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