第17章 悲しみの結末
昨日の出来事は鬼道と花織の中で秘密にしておくことになった。
理由は大したことを花織がヒロトと話したわけではないこと。花織がヒロトと密会していたこと、そしてエイリアの手の者に誘拐されかけた事をチームに打ち明けることによって混乱を招かないためだ。ただまたヒロトが花織の前に現れれば必ず鬼道には言うように、ということを約束をした。
翌日、エイリア学園ザ・カオスとの試合は波乱の展開となった。
序盤はカオスの圧倒的な力に押されっぱなしであったが、中盤から鬼道がカオスの中の綻びを見つけ、そこを付いて徐々に点差を詰める展開となった。結局は唐突に現れたジェネシスのキャプテンであるヒロトの登場により、試合は中断されてしまったのだが。
この試合ではアフロディが負傷してしまった。カオスのディフェンス技を破るため、諦めずに何度も何度もボールを持ち込もうとしていた。その諦めない姿には心打たれるものがあったが、そのせいでアフロディは病院に入院せねばならないほどの怪我を負った。
「離せ!離せちゅーとるのがわからへんのか!!」
そして今は花織を含め、マネージャーたちは瞳子に殴り掛かろうとせんばかりに怒っているリカを引き留めている。
「あの監督、今日という今日は許さへん!!」
監督は、アフロディが傷つきボロボロになった際も試合を中断しようとは言わず、選手の交代を認めなかった。それがみすみすアフロディを怪我に追い込んだようにも見えた。花織は懸命にリカを止めようとする秋と春奈を見る。
「だからって、そんな喧嘩腰に突っ掛っていかなくても」