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嫉恋

第16章 交錯する想い




花織は一応電話で細かにマックスや半田に近況の報告をしていた。だがそれも風丸がいなくなってしまってからは途絶えていた。何も連絡する気になれなかったというよりも、連絡したくなかったのだ。風丸がいなくなった事実を彼らに知られたくなかった。最も、結局キャラバンから連絡があったようだが。

「マックス、無茶言うなよ。花織は風丸がいなくなって多分大変だったんだろうし……」
「多分ってなんだよ半田。花織のことだから落ち込みまくって泣きじゃくってたに決まってるだろ。その位僕にだって分かってるさ」

半田がマックスを宥めようとするがマックスはそれを足蹴にしてケーキを頬張った。花織はそれを聞きながら相変わらずマックスは手厳しいな、と思う。彼は本当に花織の痛いところを突くのが上手い。

「まだ連絡はないのか?」
「……うん」

半田が心配そうに花織に問うた。花織は頷く、彼からの連絡はまだない。せめてメールを読んでいてくれたらと思うが、それを確認するすべもないから心配だ。花織の表情は一瞬曇りかける。だがそれではいけないと花織は無理に話題を変えた。

「そういえば、リハビリの方はどう?順調に進んでる?」
「順調だったら、こんなところにはいないはずなんだけどね」

マックスは未だ不機嫌そうだ。その言葉からもあまりリハビリが上手くいっていないような雰囲気を感じる。花織はちらりと半田の表情を見る。彼の方も少しだけ表情が陰ったような気がした。彼もまた、マックスと同じなのかもしれない。

「俺たちさ、チームに戻れるのかな」
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