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嫉恋

第15章 砕氷の時



***

イプシロンに勝利し、残すはジェネシスだけになったかと思われた。しかし違った、新たなチームエイリア学園ダイヤモンドダストを名乗る、マスターランクチームが現れたのだ。

雷門との戦いでサッカーの楽しさを知ったデザームらイプシロンは彼らの目の前で追放され、消されてしまった。

まだまだエイリア学園の脅威は終わらない、もしかしてまた新たなチームが現れるかもしれない。そんな不安は尽きないがチームは明るかった。豪炎寺がチームに戻ってきたからだ。

豪炎寺が戻ってきたおかげで、チームの特に豪炎寺を知る者たちの喜びは大きかった。圧倒的な強さでフィールドに現れた彼を見た時、初めて帝国学園と試合をしたときのことを思いだした。あの時も豪炎寺は途中から試合に参加し、シュートを決め実力を見せつけたのだった。

皆が寝静まってしまってから、花織はじっと携帯に向かう。豪炎寺が戻ってきた旨を風丸にも伝えたいと思った。彼も少なからず消息不明になっていた豪炎寺のことを心配していただろうし、きっと豪炎寺が戻ってきてくれたことを知れば喜んでくれるだろう。……もしかしたら彼が戻ってくる足掛かりにもなるかもしれない。

そんなことを思いながら花織はメールを打ち込む。普段はあまり携帯に触らないためか、メール作成には時間が掛かってしまうのだ。一つ一つ、風丸のことを思いながら、彼を急かす言葉を決して使わない様に言葉を選ぶ。

「花織」

メールを必死に打ち込んでいると不意に名前を呼ばれた。花織は顔を上げて名を呼んだ人物を確認する。花織を呼び、彼女のことを覗き込んでいるのは今日戻ってきたばかりの豪炎寺だった。
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