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嫉恋

第15章 砕氷の時




「お前だ!!お前が打ってこい!!」

挑発するような言葉と共にデザームはボールを吹雪に蹴りつけた。勢いのあるボールが吹雪へと向かって飛んでゆく。吹雪はそれを右足で止める。

「気にするな吹雪!お前は自分のプレーをすればいいんだ!」

鬼道が吹雪を宥めるように叫んだ。吹雪は鬼道を見た、そして肯定の言葉と共に吹雪はゴールを目掛けて走り出した。

「始めからそのつもりさ!!」

花織は目を見開く、アツヤの状態の吹雪だと一瞬で分かった。彼は鬼道の制止を振り切ってピッチを駆けて行く。イプシロンのディフェンスも彼を止めることができずに弾き飛ばされる。花織はこぶしを握った、見守るしかできないこの状況が辛い。

「エターナルブリザード!!」

吹雪がシュートを放つ、そのボールはデザームのドリルスマッシャーに止められた。その後も何度も何度も吹雪がエターナルブリザードを打ち込む。だがシュートは決まらない、デザームに完璧にブロックされてしまう。

シュートを決めてこそ、俺はここに居る価値がある……!

吹雪はドリブルをしながら未だに自分の心を縛り付ける記憶を反芻させる。

(ふたりが揃えば完璧ってことだな)
(ふたりが揃えばもっと強くなって、完璧になれる)

完璧にならなければ、俺はここに居る意味がねえんだ!!

「俺は完璧にならなきゃならないんだ!!」

吹雪の叫びがフィールドに木霊した。

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