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嫉恋

第14章 喪失の余韻




その時ピィーッと指笛が三人を呼び止めた。彼らは驚いて音の方を振り返る。そこには赤い髪の同世代位の少年が立っていた。何となく、近寄りがたい雰囲気。

「そのジャージ雷門中だろ?カッコいいじゃんか」
「おう」

少年はこちらへと歩み寄りながら言葉を続ける。土門が不審そうに顔を顰めた。

「なるほどねえ、俺のこと探してたのって雷門中だったのか」
「はあ?」

益々土門が訳が分からない、と言いたげな顔をした。花織もどこかエラそうなこの少年を見つめる。サッカーボールを抱えている少年だから、雷門中のことを知っていてもおかしくはないかもしれない。

「つまりさそれって宇宙人と戦うって事だろ」
「何言ってんだ」
「君は?」

勝手に話を進める少年に土門も吹雪も怪訝そうに顔を顰めた。少年は自信満々に笑う。

「俺は南雲晴矢、アンタらが捜してる炎のストライカーって、多分俺」

炎のストライカーがこの人?花織は首を傾げた。てっきり豪炎寺だと思っていたのに、と思った。その気持ちが花織の口からついて出る。

「貴方が、炎のストライカー?証拠はあるんですか」
「ん?アンタも雷門イレブンなのか。へえ、雷門も女を選手にするんだな」

興味深そうに花織の顔を眺めながら南雲が花織に歩み寄る。花織が今日はジャージを着用している為、選手だと思ったようだ。マネージャーです、と花織が否定するまもなく南雲との間にさっと吹雪が身体を割り入れた。南雲はおっと、と驚いたような顔をしたがすぐにニヤッと笑った。

「はは、悪い悪い。別に手を出したりしねえよ。で、証拠だっけ?そんなの、俺のシュートを見りゃわかるって」

南雲は自信満々の様子で挑発的に笑った。

「見せてやるよ、俺のシュートを!」
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