第14章 喪失の余韻
翌朝、キャラバンは沖縄へ向かって出発した。皆が炎のストライカーへの期待で盛り上がる中、花織は黙々と携帯に向かっていた。隣に座っている吹雪が何事かと花織の方をちらとみる。キャラバンの座席だが、円堂の隣には立向居が座ることになりどうにも気まずくなってしまった。そこで花織は隣が空席の吹雪の隣に掛けている。
「花織さん、どうしたの?」
彼女が携帯を弄っている姿はこのキャラバンの旅でほとんどなかった。吹雪が不思議そうに花織を見つめる。花織は吹雪に微笑んで携帯を折りたたんだ。
「一郎太くんにメールをしてたんだ。……きっと一郎太くん、チームの事気にしてると思うから」
いつか彼が戻ることを信じ、花織は携帯をぎゅっと握りしめた。
time 20XX/-/-/08:26
from 月島花織
sub 一郎太くんへ
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突然のメール、ごめんなさい。
一郎太くん、元気にしていますか?
イナズマキャラバンは今、沖縄へ向かっています。沖縄には炎のストライカーと呼ばれる人がいるそうで、皆それが豪炎寺くんではないかと盛り上がっています。私もその人が豪炎寺くんであればいいなと思っています。
一郎太くん、貴方がいないと私はとても寂しいです。それにたった数日間あっていないだけなのに、とても貴方がどうしているかが心配です。我儘な願いですが、貴方の気持ちに整理が付いたら声を聞かせてほしいです。メールでも構わないので。
でも今は無理はしないでゆっくり休んでくださいね。貴方に無理だけはしてほしくないです。
ではまた何かあったら連絡します。
月島花織より
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