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嫉恋

第13章 絶望に染まる




翌日、花織は吹雪の入院している病院へと向かっていた。足取りはしっかりとしている。瞳も何か決意を秘め、前を見据えていた。花織は鬼道のおかげで自分のやるべき事を見つけたのだ。いつか戻ってくる風丸のために自分ができることを。

今朝、栗松が置き手紙を残してキャラバンを去った。理由は風丸と同じ戦意の喪失が理由だった。この出来事で花織が考えていた決意は固まった。雷門のマネージャーとしてもう誰も、風丸のように一人で悩みを抱えさせはしないと。

彼が戻ってきてくれたときにまた誰かがいなくなるなんてことがないように。風丸が走る場所をちゃんと守っていられるように。

「監督……」

吹雪の病室の前で偶然にも瞳子と鉢合わせた。花織は一瞬監督から視線を逸らす。瞳子が先日彼女に向かって放った言葉を忘れはしていなかった。監督は先日と変わらず、クールに佇んでいる。花織は凛とした表情を瞳子に向けた。

「私、監督が先日言ったこと絶対に許せません」

まっすぐな瞳で花織は瞳子を見据える。瞳子も花織を見据えていたが何も言わなかった。花織は言葉をつづける。

「それでも私はチームに残ります。彼が戻ってくる場所を守るために、もう彼のような人を出さないように」
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