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嫉恋

第13章 絶望に染まる




花織は困惑したように鬼道を見つめる。鬼道には風丸のことも手に取る様にわかった。何故なら風丸は鬼道と同じように花織に想いを寄せる人物だ。そして大切なチームメイトでもある。彼の性格を考えればなぜ花織が風丸の悩みに気づかなかったのかは明白だ。

「風丸は……、悩んでいることを知られたくなかったんだ。……特に恋人のお前にはな。奴のことだ。……大方、お前の前で悩むのは格好がつかないと思って隠していたんだろう」
「……」

花織は俯く。鬼道は風丸が花織に残した"花織に俺の気持ちは分からない"という言葉も考察していた。花織は単純に風丸の気持ちに気づけない自分を彼が非難したのだと思っていた。しかし、それは鬼道の中では違った答えが出ていた。

風丸は恐らくこう言いたかったのだ。"女である"花織に俺の気持ちはわからない、と。

風丸は鬼道から見ても花織に対しての束縛が強い男だ。それでいて花織に弱い部分を見せたがらない奴だと思っている。

風丸は花織が吹雪を気に掛けていたことを知っていただろう。でも何も言えなかった、嫉妬しているなんて情けない姿を彼女に見せる気はなかった。きっと花織には分からない気持ちだ、ギャルズと対戦した時自分の気持ちをきちんと風丸に伝えた花織には。

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