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嫉恋

第12章 心の均衡





勝てない。

勝てる気がしない。

圧倒的な実力差、吹雪なんて目ではないほど。ジェミニストームの時と同じ、目すら追いつけていなかった。こんなに努力してきたのに。風丸の心内はその想いで一杯だった。勝てない、勝てる気がしない。速すぎる、追いつけるわけがない。勝てない勝てない勝てない勝てない。

実力が違いすぎる。

才能だって違いすぎる。

「こんな奴らとやってもウォーミングアップにもなりゃしない」

ジェネシスの選手の誰かが呟いた言葉が、風丸の心に止めを差した。風丸はエイリア学園の選手との実力では超えることのできない壁を見た。高く大きく、自分の実力ではどうしようもできない黒い大きな壁。突きつけられた現実に彼の心は音もなく静かに崩壊していく。悔しさすらもう感じない、ただ感じるのは脱力感と絶望感だけだった。
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