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嫉恋

第12章 心の均衡




「来た!」

鬼道が叫ぶ。するとグラウンドの中央に白い光が現れる。その光の中には11人の選手たちが立っている。ユニフォームのデザインを見る限り、間違いなくエイリアのものだ。だが見覚えの無い者たちばかり。そしてその選手たちの中央には髪型こそ違うが、赤い髪の、花織が昨日あった少年が立っていた。

「やあ、円堂君」

赤い髪の少年が微笑を浮かべて円堂の名を呼んだ。ちらりと花織の方にも視線を寄せたが、一瞬眉を寄せただけで彼女のことは何も言いはしない。名前を呼ばれた円堂は困惑していた。一瞬誰だかわかっていなかったようであるが、思い立ったように円堂は呟く。

「まさか、お前……ヒロト!?」

ヒロト、という聞き覚えのある名前に花織は少し後ずさる。風丸の腕を静かに離した、が風丸は花織の方を見なかった。ただエイリア学園の者たちを見つめているようだ。

「これが俺のチーム、エイリア学園ザ・ジェネシスっていうんだ。よろしく」

ヒロトは円堂の動揺を気にも留めずに平然とチームを紹介した。円堂は雷門のメンバーの誰よりも動揺しているようだった。無理もないだろう、今まで人間だと思って接していた人物が宇宙人だったのだから。花織はジェネシスの面々から視線を逸らす。その時彼女は見た、自分の大切な彼の表情が見るからにショックを受け、絶望に染まったのを。

「エイリア学園にはまだほかのチームがあったって事か……!」

その声色と表情に花織は途轍もなく嫌な予感を覚えた。

「さあ円堂くん。サッカー、やろうよ」

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