第2章 想いのすべて
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壁山が見つけたのはエイリア学園が使用している黒いサッカーボールだった。唯の黒いボールかと思いきや、何とそれは円堂が両手で持ち上げきれないほどの重さのものであった。エイリア学園の宇宙人たちはそんなものを軽々と蹴っていたのか、と思うとチーム全員が沈黙の中に陥ってしまった。どれだけ力量の差があるのだろうか、想像するだけでも怖い。
「全員動くなあ!!」
刹那、その沈黙を裂くように野太い大人の声が響く。弾かれたように雷門イレブンは声のした方に視線を向ける。そこには黒いスーツを着た集団が、明らかに敵意を持った視線をこちらに投げかけていた。
「もう逃がさんぞ、エイリア学園の宇宙人!!」
「え?」
「俺たちのことか……?」
円堂と風丸が思わず言葉を漏らす。チーム全員が何を言っているんだ、というような表情になった。どうして自分たちが宇宙人に見えるだろう。まずそこが理解できなかったのだ。加えて、黒いスーツの奇妙な軍団が自分たちを取り囲もうとしている異常事態に付いていけていなかった。
「え、あの……」
「黙れ!その黒いサッカーボールが何よりの証拠だ!!」
花織はちらりとその黒いサッカーボールを振り返る。これを持っているから、エイリア学園だとでもいいたいのだろうか。……酷い濡れ衣である。そもそも夏未の父が警察に話を通してくれたのではなかったのだろうか。
鬼道も花織同様、そのことが気にかかったようで、いつの間にやら花織から離れ、夏未にその旨を確認しに行っている。