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嫉恋

第2章 想いのすべて




「デートは一般的には男女が一定時間共に外出することを指す。お前がサッカーの練習をデートだと思うのならば、立派なデートだったんだろう」
「……」

鬼道の返事に花織は何も言葉を返さなかった。鬼道はフッと花織の表情を見て、笑みをこぼす。彼はもちろん、女にとってその返事が不服だということは分かっていた。

「お前が望むなら、俺がどこにでも連れていってやる。……エイリア学園を倒したら、な」
「……鬼道さん」

花織は一瞬、ハッとしたように肩を揺らしたがすぐに微笑を浮かべて鬼道を見た。鬼道は花織に微笑みかけながらもやはり彼女が自分に対して向ける表情の変化を感じ取る。何か、花織は俺に対して言いたいことがあるようだ。……その内容は簡単に推測できるが、それを問うほどの覚悟はまだなかった。

「ありがとうございます、鬼道さん……。でも、私……」

花織が何らかを述べようとした途端の事だった。見つけたッスウウウウ!!!という大声が2人の会話を強制的に終了させる。花織も鬼道も振り返った、どうやら壁山が何かを見つけて大声を上げたらしい。

「行くぞ、花織」
「はい」

壁山が声を上げた場所へ皆、集まり始めていた。鬼道と花織もすぐさまその方向に向かって駆け出す。鬼道は、この時ほど壁山の悲鳴に感謝したことは無かった。

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