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嫉恋

第11章 不穏な空気


***

とうとう、イプシロンとの約束の日がやってきた。

夏未たちが予想していた通り、大阪ギャルズたちが練習していたこの練習所はエイリア学園が所有していた物だったらしい。どうやら雷門イレブンがここで練習をしていたことも知っていたようだ。だが知っていて何故ここでの練習を黙認していたのだろうか、それは分からないが多分エイリア学園側にも考えがあるのだろう。

試合は練習所の地下にあるフィールドで行われることになった。今回の試合から大阪ギャルズCCCのキャプテン、浦部リカが正式にキャラバンに参加することになった。加入したばかりのリカをフォワードに置いて試合はスタートする。花織は今回、人数が足りている為ベンチで待機である。花織は春奈の隣に腰かけて試合展開をじっと見ていた。

特訓のおかげか、先日コテンパンにやられたイプシロンの選手たちに対して互角に戦えていると言える。シュートを打つチャンスも何度もあった。だがキーパー、デザームの守備力が高く、ゴールを崩すことができない。だが円堂の方もイプシロンのシュートを止めることができているから息詰まるような攻防が続いている。

ギリギリの試合展開、そんな中で花織は一人の選手が気に掛かって仕方がなかった。普段彼女は試合のほとんどの時間、自分の恋人である風丸に視線を注いでいる。だが今日はどうしても雷門の現在のエースストライカー吹雪の動きが気に掛かった。

イプシロンのキーパー、デザームに対して人一倍敵愾心を見せている。ディフェンスに参加している間も攻撃に気を取られ過ぎている。どこか様子がおかしいようにも感じた。


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