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嫉恋

第11章 不穏な空気




一日に渡る短いようでふたりにとっては長く感じられた仲違いは、ようやく終焉を迎えた。練習所に現れたふたりを見て、チームメイトは安堵していた。なんだかんだ言ってチームメイト達は風丸と花織の付き合いに振り回されてしまう。彼女たちの姿が良く目に入るからだ。呆れるようなことをしていることもあるが、基本的に選手としてお互いを高め合おうと練習を重ねている彼らの姿は微笑ましいと言える。そして今日も、彼らは一緒に練習を行っていた。

「ちゃんと仲直りしたんやなあ、花織。ウチ心配で夜も眠れんかってん」
「ごめんね、心配かけちゃって。でももう大丈夫だから」

練習の合間、リカが花織の元へとやってくる。強引に一之瀬を引きつれて。花織の傍にいた風丸はちらりとリカと一之瀬を見た。その視線に気が付いたリカはじいっと風丸を見た。

「アンタが花織の彼氏やってな、花織から聞いてるで。また花織のこと不安にさせたらウチが許さへんからな、覚えとき!」
「あ、ああ……」

リカの剣幕に風丸は動揺する。まさかリカが自分と花織の関係を、そして昨日の事件を知っているとは思わなかったのだ。何しろ花織とリカは昨日であったばかりのはずだったからだ。花織は風丸の腕に自分の腕を回す。そしてまあまあ、とリカを宥めた。

「元はと言えばちゃんとはっきりしない私が悪かったから。それにちゃんと話せたから、もういいの」
「アカンでえ、花織!ちゃんとはっきりさせとかんと横からピュッと奪い取られてまうかもしれんやん!」
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