第10章 戦士の休息
「大丈夫だよ、花織さん。僕がちゃんとシュートを決めるから」
「うん。頑張ってね、吹雪くん」
吹雪に対してはいつも通りに接している花織。そんな花織を見ていると何だか自分だけが邪険にされた気がして風丸の中でも憤りが募った。
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後半、宣言通りすぐさま吹雪がエターナルブリザードを決めて一点をもぎ取った。そこから雷門の勢いに火が付き、怒涛の展開で逆転勝利を収めることになった。結果として4-1での勝利だ。一時はどうなることになるかと思ったが、一之瀬が今すぐ雷門を抜けてリカの婿修行に入ることは避けられそうだ。問題点と言えばリカが益々一之瀬に惚れ込んだことぐらいだろう。
だがギャルズは想像以上の強さであった。一応雷門のメンバーはエイリア学園ジェミニストームに勝ったチームなのだ。そんなチームといい勝負ができる女子チームは中々ないだろう。皆彼女たちの強さを不思議がった。彼女たちは始めは強さの秘密を隠したがっていたが、リカの恋を応援するためと雷門メンバーに秘密を打ち明けてくれることになった。
秘密というのはナニワランドのお城の地下にあった。
一見行き止まりに見えるその場所、リカが隠しスイッチを入れればゴンドラが動き出した。ゴンドラは下へ下へと降りていく。そして最下層に辿り着き、扉を開けばそこにはまるでイナビカリ修練所にあるような器具が置かれた場所があった。
「じゃじゃーん!どうや?可愛いやろ?」
リカがハイテンションに一之瀬の腕を組みながら手を広げる。たくさんの部屋に置かれたトレーニングマシンは可愛らしくデコレーションされていた。流石イマドキの女子の所業である。自分たちで飾り付けたらしい。そしてこのマシンは普通のトレーニングマシンとは違い、物凄く高性能なものであった。
そして雷門イレブンは一之瀬の説得もあり、ギャルズキャプテンリカの許可を得て練習を行うことになった。
「鬼道さん」
花織も練習着に着替えて鬼道に声を掛ける。風丸とは未だあれから言葉を交わしていなかった。といっても花織が一方的に彼を避けているだけなのだが。だが花織に避けられていることもあって風丸も何となく花織を避けはじめていた。