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嫉恋

第1章 脅威の侵略者


***

マックスや半田たちに挨拶と約束を済ませ、花織は急いで雷門中学へと向かった。一行がこれから向かうのは奈良に決まった。この数時間の間に、奈良の鹿公園がジェミニストームの襲撃を受け、財前総理が誘拐されたらしい。何か手がかりがあるかもしれないと、まずそこへ向かうことになったのだ。

キャラバンに荷物を積み込み、順番に座席に付く。花織は秋と共に備品の準備をしていた為、最後にキャラバンに乗り込んだ。荷物を置き、どこの座席に座ろうかと周囲を見て回る。キャラバンのシートは一席三人掛けでそれが横に二列、縦に三列と奥に長い一列というつくりだ。各々、仲の良いメンバー同士がペアで座っている。

「花織」

座席の先頭から名を呼ばれて花織は返事をする。花織を呼んだのは鬼道だった。鬼道はぽんぽんと隣の席を叩きながら花織に言う。

「……いいんですか?座っても」
「だったらお前はどこに座る気なんだ?」

鬼道は怪訝そうな表情で花織を見上げた。他の座席はすでにふたりずつ掛けていて埋まっている。特にマネージャーは三人並んで座っており、もはや座る場所すらない。隣に誰も座っていないのは鬼道だけだった。
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