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嫉恋

第1章 脅威の侵略者




「そうですね。じゃあ、お言葉に甘えて失礼します」

花織が鬼道の隣に腰を下ろして鬼道に微笑んだ。鬼道は花織の微笑に満足そうに笑いながら足を組み替える。花織は思った、鬼道が隣ならば長時間の移動は退屈しないだろう。互いに話すことはいくらでもある、花織にとって鬼道から得るサッカー経験の話はとても貴重なものだった。そんなふたりを春奈は嬉しそうに見守るが、不機嫌そうに顔を顰める者もいた。

「……鬼道さん。絶対にエイリア学園を倒しましょうね」
「ああ、もちろんだ」

キャラバン発進直前、シートベルトを締め終えた花織が鬼道に決意のような言葉を口にした。その瞳には選手たちと同じように戦う意志に満ち満ちていた。鬼道はああ、と言葉を返す。

「お前のサポートにも期待している。全員でエイリア学園を倒そう」
「はい……っ!」

視界が開け、キャラバンが地上へ飛び出す。鬼道と花織はすぐさま二人でサッカートークを始めてしまった。鬼道の後ろの座席、彼らの話し声がすべて聞こえるその位置に座る風丸は円堂と話をしながらも、時折不機嫌そうに顔を顰めた。

「どうした?風丸」
「いや、なんでもない。円堂」

希望を乗せて、打倒エイリア学園の旅を始めた雷門イレブン。だが、これから起こる波乱万丈の出来事を予期するものは誰もいなかった。エイリア学園を倒す旅も最強のチーム作りも、そしてこの走ることを愛する少女の周りで渦巻く、一層複雑な恋心もまだ始まったばかりである。

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