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嫉恋

第9章 精神の崩落




その場所は歩いて10分と掛からなかった。そして到着するや否や、花織の目的が一瞬で理解できた。

「花織」
「うん、マックスくんたちには結構電話とかしてたんだけど……。やっぱり実際に会って元気になったか知りたいから」

今日は手ぶらだけどね、と花織が両手を振って笑う。そう、花織が風丸を連れてきたのは雷門中から最寄の病院である稲妻総合病院だ。半田やマックス、宍戸らが入院している病院である。ふたりは病院内に入ると病室を確認し、彼らの病室へ向かった。迷うことなく彼らの病室を見つけ、とんとんと扉をノックする。

「こんにちはー……、ってあれ?」
「円堂、来てたのか」

花織と風丸が病室を覗き込めば、円堂がすでに病室内の彼らと大盛り上がりの最中だった。よくもまあ、これだけ騒いで怒られないものだと思う。何せ少林などベッドの上でカンフーポーズを披露しているのだから。

「おう!風丸たちも来たのか!」

円堂が一年生たちとじゃれ合いながら風丸らの声に反応する。花織たちは若干引いた様子で病室内に足を踏み入れた。

「花織、風丸!」

病室に足を踏み入れればすぐに半田が手を振って二人を呼ぶ。傍にはマックスの姿もあった。腕を組み、ニヤニヤしながら二人を見ている。

「久しぶりだな、元気にしてたか?」
「まあね、そっちも仲が宜しいようで僕は安心したよ」

マックスがからかうような口調で言う。風丸も花織もそれに安堵したような微笑を返した。

「ふふ、お陰様で。マックスくんたちも元気そうで何よりだよ。もうすぐ退院できそう?」
「さあ、僕らはもういいんだけど病院は検査検査でうるさくてさあ」
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