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嫉恋

第9章 精神の崩落



***

翌日、イナズマキャラバンは東京、稲妻町に戻ってきた。眼前に鉄塔が現れた時にはチームに歓声が上がった。それだけ自分たちの町に帰ってきたのだという感動があった。そして河川敷に寄り道をしてみれば、御影専農のキャプテン杉森から雷門にはバックアップチームがあるということを知らされた。何でも雷門の皆が安心して戦えるように色々な選手たちが控えているとのことである。

エイリア学園と戦おうとしているのは自分たちだけではない、そういう意味で円堂らは元気をもらった気分だった。そしてその後、雷門中に戻り一度解散をして現在に至る。稲妻町に住むメンバーたちは一度家に帰ろう、という話なり各々行動を始めていた。

「一郎太くん」

荷物を持ち、帰り支度をしていた風丸の名を花織が呼ぶ。風丸が振り返るとすでに支度を終えたらしい花織が風丸の方を見つめていた。風丸は立ち上がり、どうしたんだ?と花織に問う。

「あのね、よかったら一緒に行きたいところがあるんだ。時間があったら一緒に寄り道しない?」
「?……ああ、構わないけど。どこに行くんだ?」
「行けばわかるよ、すぐ近くだもの」

若干嬉しそうに微笑みながら花織が風丸の手を引く。相変わらず仲がいいな、と周囲に居た選手たちは二人の様子を見て思った。風丸は不思議そうに首を傾げたものの、花織に連れられその目的の場所へと向かうことにした。
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