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嫉恋

第1章 脅威の侵略者




じっと真正面のベッドに座っている人物に視線を向ける。彼ら……半田とマックスだ。特にマックスは花織が見舞いに来ても眉ひとつ動かしはしなかった。

「半田くん、マックスくん。話があるの、少しだけ時間いいかな」
「…………何?僕らそんなに暇じゃないんだけど」

花織が下手に出るような態度で二人に声を掛けたが、マックスはここの所ずっと見せているツンとした態度を見せる。あからさまに花織から目を逸らした。それに対して半田はあきれた様子でマックスを見る。

「おいよせよ、何でそんな喧嘩腰なんだよ。……どうしたんだ花織、そんなに改まって」

半田は、花織の話を聞いてやれと風丸に説得する位なのだから、花織に対して苛立ちも何も感じていないのだろう。今も花織には笑顔を見せている、要はただの友達にしては花織に少し甘いのだ。だが、マックスは違った。

彼は風丸と鬼道の間で揺れる花織に常々はっきりしろと言い続けてきた。そしていち早く花織の真意を悟り、風丸がサッカー部に入る以前から風丸と花織の恋を応援してきた。彼はどちらかというと心情的には花織よりも風丸寄りなのだろう。だからずっと早く答えを出せと花織を急かした。

そして結局花織は決めきれず、二人の関係は破綻となった。だからこそ、花織に対して少し怒っているのだ。優柔不断で自分の気持ちを大切に出来なかった彼女を、たとえ花織と鬼道がどんな関係であれ、落ち込んでいた花織を救ってくれた風丸の想いに迷いを見せていた花織を。

そんな彼らに対して花織はすっと頭を下げた。彼女は顔を上げると凛とした様子で、言葉を紡ぎ出す。

「……今まで、散々迷惑掛けてごめん。ずっと答えを先送りにして、バカみたいに半田くんやマックスくんたちを巻き込んでた。答えはわかってるのに、でもでもって選べないばかり……」
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