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嫉恋

第1章 脅威の侵略者




花織は受付で彼らが入院しているという病室の場所を聞き出し、病院の階段を上った。病棟に上がれば下のような喧噪はなく、病院独特の静けさが花織を包んだ。花織は足音を立てないように廊下を歩く。入院している選手達の名前を探し、花織は部屋番号下のネームプレートを見て回った。そしてようやく彼らの名前を見つけだすと軽く扉をノックをして部屋へ足を踏み入れる。

「こんにちは……、みんな」

恐る恐る声を掛ければ彼らはすぐに花織が見舞いに来たことに気がついたようだった。

「あ、月島先輩!」
「来てくれたんですね!」

一年生の少林、宍戸が嬉しそうに声を上げる。花織は彼らの様子を見てホッとした。思ったよりも彼らが元気そうだったからだ。病院に運ばれた時の彼らは話が出来ないほどに傷を負っていてとても心配だったのだ。

「うん……。調子はどうかなと思って。傷はやっぱり痛む……?」
「はい……。でも、キャプテンがゆっくり休めって言ってくれたんです。だからすぐにこんな怪我を治してエイリア学園と戦えるように頑張ります!」
「うん、早く怪我を治してチームに戻ってきてね。私はマネージャーだからサポートしか出来ないけど皆の分までちゃんと頑張るよ」

花織が笑って一年生たちに気合いをいれてみせる。そして目を細めて、安堵の息をついた。

「でも、本当に良かった……。皆元気そうで」
「はい、僕たちも先輩がお見舞いに来てくれて嬉しいです!……でも、お時間は大丈夫なんですか?」
「さっきキャプテンから聞きましたよ、エイリア学園を倒す旅に出るんですよね?」

少林と宍戸が花織に質問を投げかける。どうやら円堂が花織よりも先に彼らの見舞いに来ていたらしい。そして、花織もイナズマキャラバンに乗ることを彼女が持っている荷物を見て察したようだ。

「少し、話があって。出発する前に言わなきゃいけないことだったから」

花織はそういうと一年生たちに持ってきた見舞い品、ドーナツの入った箱を彼らに渡した。一年生とそして影野がその見舞い品に喜んでいるのを見ながら彼女は振り返った。
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