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嫉恋

第7章 瞳に映る君




「君にご執心の人たちが君の出場を許さないんじゃないかな。青い髪のディフェンダー、君の恋人だよね。風丸一郎太くん、だっけ?後は鬼道有人くんだったかな?元帝国学園のキャプテンで天才ゲームメーカーって言われてるんだよね。……君はよっぽど選手たちに人気みたいだ」
「……別にそんなことは関係ないですし、そんな事実もありませんが」

どうしてこんなことを知っているのだろう。花織は肌が粟立つのを感じながら、尚も強がってみせる。そんな中この少年について推測してみて、思い当たるのは一つ。この人はストーカーなのかもしれない、雷門イレブンか、円堂の。とにかく花織は、この人物が自身に対して敵意とは違うが、何やら良からぬ感情を抱いているという印象を視線から感じていた。

「それはどうかな。君は君自身が思うよりも人を虜にしていると思うよ。その容姿だし、……何より凄く優しいから。優しさで誰かを傷つけるくらいに」

最後の言葉は何とも厭味ったらしかった。一気に彼は距離を詰めて花織の手首を掴む。花織は手を振り払おうと力を込めたが、彼の手はびくともしなかった。怯えた表情で少年を見上げると彼はじっと花織を見つめ、言葉を続ける。

「……俺自身も君を魅力的だと思うよ。いろいろな意味でね」
「……っ」

張り付けたような笑顔で笑う少年に耐えかねて、花織は渾身の力で彼を振り切った。すると彼がぱっと手を離したためか、空回りして少年から視線を逸らしよろめいてしまう。花織は思わず地面に手と膝をついた。

「じゃあまたね、月島さん」

耳元で囁かれたような感覚に花織が驚いて振りかえる。だがそこに今まで話していたはずの赤い髪の少年の姿はどこにもなかった。ただ花織の目の前には閑散とした京都の景色だけが広がっていた。

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