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嫉恋

第7章 瞳に映る君




「少し探し物があってね、俺は各地を回ってるんだ。……だから、君にここで会えたのは偶然だと思うよ」
「そう……」

少年の言葉は信じがたかったが、疑ったところでどうしようもないので花織は深くは突っ込まないでおいた。また追及すると自分の予想だにしない答えが返ってきそうで少し怖かった。彼は花織が距離を取った分だけ彼は距離をつめる。整いすぎている笑顔を浮かべて、花織の目を見つめた。

「ところでさ、ジェミニストームとの試合見たよ。君も選手なんだね、マネージャーだなんて言ってたから驚いた」
「あの時は監督命令で出場しただけです。……本来はマネージャーですから」

怯えを見せない様に毅然とした態度で花織が受け答えをする。彼はへえ、と相槌を打ちながら、寸刻も花織から視線を逸らさずに話を聞いている。花織は彼のそんな様子も不気味で気持ち悪いと感じた。

「君をマネージャーに置いておくのは勿体ないな。俺たちのチームに来ればきっと選手として起用するのに」
「は?」
「冗談だよ、本気にしないでね」

不敵に笑いながら彼が言う。俺たちのチーム、で思い出したが、そういえば彼もサッカーをするのだった。花織は身に纏ったジャージを掻き合わせる。

「でも、君がマネージャーに勿体ないというのは本当かな。まあ、仕方がないことなのかもしれないけれど」
「どういう、意味ですか?」

怪訝そうに顔を顰めて花織が問う。すると彼はさらりとその言葉を口にした。
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