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嫉恋

第7章 瞳に映る君




その後、一行はサッカー部の部室となっている道場を目指して漫遊寺の廊下を歩いていた。漫遊寺中は木造りのところが多く、歩くたびに床が軋むところがあったが、それだけ歴史が長いのだろうし、何と言ってもそんな木の音が楽しかったりもした。

「道場道場……」

円堂が呟きながら先陣を切っている。花織と風丸はメンバーたちの後方にいた。他愛もない話をしながら道場を目指す。まるで修学旅行で寺に来たみたいだ、などという話が主だった。中学校なのにも関わらず、漫遊寺はとてもそうは思えない造りをしている。

広い校舎を歩いてしばらく、ようやく"蹴球道場"と書かれた看板を一行は見つけることができた。そこまでは長い廊下が続いていたが、あともう少しだ。円堂がよし!行くぞ皆!と声を上げ、足を速めたその瞬間だった。

つるん、っと効果音が付きそうな勢いで円堂が転倒する。それに続けて足を速めたメンバーたちが次々に円堂に躓きすっ転んだ。花織も隣に居た風丸もバランスを崩して前のめりになる。

「わ、きゃっ」
「危ない!」

このままでは転んでしまう、そう思い、悲鳴を上げそうになった花織の手を誰かが掴んだ。その手に引き留められ、花織はぐんとその場に留められたのを察する。どうやら転ばずに済んだらしい。恐る恐る目を開けて、助けてくれた人物を振り返ってみれば、心配そうな様子の吹雪が花織の顔を見つめていた。

「花織さん、大丈夫かい?」

柔らかな声と同時に心配そうに肩を掴まれ、花織は動揺した。ただとにかく、吹雪に助けられたおかげで転ばずに済んだのだということは分かった。花織は何とか頷いて吹雪の問いに答えを返す。

「うん、お陰様で……。ありがとう、吹雪くん」
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