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嫉恋

第6章 煌めきのひととき



***

冷たい空気の中にホイッスルの音が響き渡った。

エイリア学園、ジェミニストームとの試合は三戦目にしてようやく雷門中が勝利を得た。決勝点は染岡のアシストから放たれた吹雪のエターナルブリザードであった。この二人は先日まであれほど仲が悪かったにも関わらず、土壇場で互いに合わせることができていたようだった。

ホイッスルの音は両チームの選手たち、そして観客たちに衝撃を走らせた。勝利したのだ、宇宙人に彼ら雷門レギュラーが。

「やったぞおおおっ!!」

拳を突き上げた円堂の声がフィールドに響き渡る。同時に雷門イレブンの中にも勝利の喜びが広がって行った。人類が勝った、これで脅威は終わるはずなのだ。もうサッカーによる破壊は行われない。そう思えば思うほど、選手たち観客たちは喜びにあふれる。きっとそれはテレビで中継されていた先の者たちにも広がっているはずだ。

「半田、マックス、みんな……。俺たち勝ったぜ……!」

空を見上げ、嬉しそうに風丸が呟く。花織は彼の元へ駆け寄った。そうすると彼は花織の方へと視線を寄せてくれる。花織は笑顔で彼に声を掛けた。

「一郎太くん!」
「花織」

抱きつかん勢いで花織が彼の元に飛び込む。風丸はそんな花織の身体を支え、そこに止まらせた。花織の表情は喜びの余り、今にも泣きだしそうだ。それでもしっかりと笑顔を浮かべ、風丸を見つめている。

「勝った……、勝ったね!」
「ああ!」

どちらともなく手を取って、監督の元へと駆けだす。円堂が号令を掛けるまでもなく、選手たちは監督の元へと集まり始めていた。そして一同が集まったところで円堂が監督に頭を下げた。

「監督、俺たち勝ちました!ありがとうございます!」

円堂の言葉につられて花織も頭を下げる。……気に食わないと思ってはいたが、それでも瞳子は雷門イレブンを勝利に導いた監督であることに間違いはない。彼女の采配が今日の雷門イレブンの勝利を導いたと言っても過言ではないからだ。

「おめでとう」

いつもならば考えられない微笑を浮かべて瞳子が頷く。誰もがこの勝利ですべてが終わったのだと思った。
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