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嫉恋

第6章 煌めきのひととき




「……お前たちは知らないんだ。本当のエイリア学園の恐ろしさを」

呻くような声でレーゼが吐き捨てた。その表情には悔しさ、困惑……そして何より恐怖の様なものが察せられる。円堂ら雷門イレブンはそのレーゼの言葉を怪訝に思い、彼の方を見やる。

「我々はセカンドランクに過ぎない。我々の力など、イプシロンに比べれば……!」

イプシロン?セカンドランク……?花織は眉を顰める。レーゼの放った言葉の意図を察することが怖かった。その意図を推測してみると、彼女は一つの答えを見つけてしまう。まだ脅威は終わっていないこと……。エイリア学園にはまだ上位チームが存在するということを。

「無様だぞ、レーゼ」

どこからともなく響いた声。それと共にフィールドには黒い霧とも煙ともいえないものが立ち込める。隣に立っていた風丸が花織の手を引き、花織の身体を自分の近くへと引き寄せた。花織が彼の苦々しい表情を見たと同時に、辺りは紫色の閃光に包まれた。

「デザーム様……!!」

レーゼが恐れ、戦いたような声色で何者かの名前を呼ぶ。レーゼの視線の先には11人、ジェミニストームとどこか似た形のユニフォームを着用した者たちが嫌らしい笑みを浮かべて立っていた。そのうちの一人、ゴールキーパーであり、チームの中心であると思しき人物が抱えていた黒いサッカーボールを掲げた。

「覚悟は出来ているな、レーゼ。お前たちを追放する」
「……デザーム様」

レーゼが膝から地面に崩れ落ちる。雷門イレブンは完全に蚊帳の外であった。デザームと呼ばれたその人物は黒いサッカーボールをジェミニストームの選手たちに向かって蹴りつける。

「!!!」

そのボールから放出される光はジェミニストームの選手たちを包み込む。たった一瞬のうちに、光に飲み込まれた彼らはその場から忽然と姿を消してしまった。チームの誰もが、嫌というほど今の現状を理解できた。その真実に身体は震え、瞳は動揺に揺れる。

「我らはエイリア学園ファーストランクチーム、イプシロン!地球の民たちはやがてエイリア学園の真の力を知るだろう」

エイリア学園の脅威は、まだ終わってなどいないのだ。
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