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沈まぬ緋色、昇りゆく茜色 / 鬼滅の刃

第12章 婚星(よばいぼし)、君を抱きしめる ✳︎✳︎



「好きだ……」
「ん、私も…大好き……です」

隙間なく与える口付けの合間から囁きを降らす。俺の首に手を回して気持ちを一生懸命伝えてくれる七瀬が愛おしい。

「どうした?」

ふと首に回っていた両手の内、右手が肩に当たる。
ちうと音を響かせた後、少しだけ唇から顔を離す。流星がもっと観たいと俺に訴えて来る彼女だ。

「さっきも言ったように、今夜はたくさん流れ星が降るんです」
「うむ」

一つ頷いた俺は、七瀬の真上から口付けを一つ降らせてみる。

「ん、口付けじゃなくて…流星を観て、杏寿郎さんとの思い出を早速作りたいんです」
「ほう、それは嬉しい申し出だな」

少しだけ困ったように眉を下げる恋人の左頬をそっと包み、また一つ柔らかな口付けを彼女に贈る。

「確かに今夜の流星は素晴らしい。だが、俺は……」
「あ……」

七瀬から小さく声が漏れる。彼女の胸は自分の掌にちょうど収まる質量だった。

「こうして君にたくさん触れたいんだ。ダメか?」
「ダメじゃ……ないで…あん」

今度は寝間着の合わせ目からスルっと手を入れてみる。
手触りが大層良い。それを彼女に伝えた俺は、七瀬の寝間着を結んでいた紐を解いた。

グッと合わせ目を開くと、形の良い膨らみが2つ姿を現す。白く弾力がある乳房だ。
すると ———

「あ、やだ……」

羞恥心からか、彼女は両手で胸を覆ってしまう。

「こら、隠すのはやめなさい」
「だって、恥ずかしいです……」

彼女の両手首をゆっくりと離せば、先程確認した乳房が再び視界に入って来る。桃色の尖りとその周辺の肌色はほんのりと色づいており、それが自分の欲をまた高めていった。
じいっと凝視しながら、顔を少しずつ近づける。


「……うむ。大きさもだが、形も俺好みだ。隠されるともっと見たくなる」
「あ……ん……」

片方の胸の先端を口に含み、じっくりと味わいながら舌を絡める。

きめ細かい肌だ。これは離しがたい。
もう1つの先端は、親指と人差し指で羽根に触れるように優しく愛撫だ。

こする、つまむを繰り返すと頭上から響くのは甘い甘い啼き声。


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