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沈まぬ緋色、昇りゆく茜色 / 鬼滅の刃

第46章 緋星(あけぼし)喰われしその時に、心炎で天蠍を衝け ✴︎✴︎



「型を壱から玖まで順に見せてほしい?何故だ?」

翌日の朝稽古七瀬は準備運動を終えた後、杏寿郎にそんなお願いをする。理由を伝えると「なるほど」と合点がいったようで納得してくれた。

「では…そう言う事なら」

炎柱が木刀を中段に構える。スウ……と息を呼吸に変えると、足元からジワリと揺れる闘気が空に向かって上がる。

「不知火」 「昇り炎天」

先日七瀬が型を繋げて素振りしたのと同じように今日は杏寿郎が壱ノ型から順番に見せる。
横に鋭く薙ぐ炎、上段から下段に振り上げられる太陽の輪のような炎輪(えんりん)

続けて参ノ型、肆ノ型、最後に奥義の煉獄。

夏の終わりの太陽にも負けない、そんな明るさの炎龍だ。
杏寿郎が放った木刀から真っ直ぐに飛び出して行くと、フッと空気と混ざり合って消えた。

「………」

「どうした?呆けてるぞ?」

「あっ、すみません。あまりにも綺麗な素振りだったので見惚れてしまってました」

「そうか、それは礼を言う。ありがとう。して、次はどうすれば良い?」

ポンと彼女の頭に彼の右掌がのり、よしよしと撫でる。


「はい……今のに加えて……」

「カアーカアー」

丁度鴉ニ羽分の鳴き声が聴こえて来た。杏寿郎の鎹鴉の要と七瀬の鎹鴉の小町だ。

「杏寿郎サマ!オ館サマカラ文デス!」

「七瀬ハあまねサマカラ!」

二人はそれぞれの相棒から脚に括り付けてある手紙を開き、中身を確認する。

「七瀬。君の思った通り、該当するのは俺だ」

「やっぱりそうですよね。一般隊士と言うのはちょっと考えにくかったですもん。こう言う事は柱の担当だろうなあと」

「して、そちらの内容は?」

彼は読んでいた手紙から顔を上げて、彼女へ疑問を問いかける。

「はい、こちらは当日持参する物や装束についてですね。隊服、羽織、日輪刀。それと四人それぞれが担当する方角を表す色の何かを身につけるんですって。組紐でも何でも良いそうです」

「方角を表す色……そんな物があるのか?」

「はい。杏寿郎さんは黒、私は赤、冨岡さんは青、炭治郎は白…これは北の玄武、南の朱雀、東の青龍、西の白虎。四神を表す色でもあるんです」

「ほう!」



将門塚の再建まで後五日。

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