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沈まぬ緋色、昇りゆく茜色 / 鬼滅の刃

第46章 緋星(あけぼし)喰われしその時に、心炎で天蠍を衝け ✴︎✴︎



「それから蠍座には対極……真向かいの星座ですね。この黄道十二宮の図によると—— 」

ドクン——
再び七瀬の心臓が跳ね上がる。

「牡牛座の者にも何らかの影響がある。そう書かれています」

あまねは冊子から顔を上げ、七瀬の左横に座っている杏寿郎へと目線を向けた。

「………」

「………」

沈黙する空気がしばらく、部屋に充満する。

「杏寿郎、何か変化はあったのかな?」

静かだった部屋に再び音を響かせたのは耀哉だ。

ふう…と一回深く息をして、杏寿郎が落ち着いて言葉を紡ぎ出す。


「七瀬の左手に焼き印が現れた次の朝から、これが浮かび上がっています」

炎柱は正座をしている自分の膝に丸めていた右手をゆっくりと裏返した。そこには掌の中心に十五の点で構成されている緋色の蠍座が横たわっていた。

「…七瀬と同じ蠍の焼き印だね」

「はい。ここに来訪する前に自分で考え、彼女と話し合った結果、一つの推測に辿り着きました」

「なるほど、聞かせてくれるかな?」

「夜になると彼女の左手に焼き印が浮かび上がるのと反対に、自分の右手には夜が明けると焼き印が浮かび上がって来ます。そして日が沈むと一旦は消失します。二つの焼き印は先程あまね様がおっしゃったように、対極に作用しているようです」

「わかったよ、話してくれてありがとう。あまね、他には何か記載されていないのかな?」

「牡牛座の者に出た影響も、十二鬼月の頸を将門塚に献上する事で打ち払える—— そう書いてありますね」

あまねが耀哉に返答した後、次の頁をぱらりとめくる。


「その二つの焼き印なのですが ——」



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