第46章 緋星(あけぼし)喰われしその時に、心炎で天蠍を衝け ✴︎✴︎
「歴代の柱を務めていた方達の中にも必ず水柱と炎柱がいらっしゃったんですよね。その辺りも関係あるのでしょうか」
「……恐らくな」
「何だか責任重大だなあ。冨岡さん…俺、緊張して来ました」
「お前1人ではなく、俺達もいる。やる前からそう案ずるな」
「待たせたね。みんな」
四人色々と話していると、彼らの目の前の襖がスッ……と開く。続いて耀哉があまねと共に客間へと入室した。
今一度、姿勢を正す七瀬、杏寿郎、炭治郎、義勇である。
「それじゃあ当日の流れを確認していこうか。まず……」
石室周りの掃除をした後、四人が内部へ入る。四つの方向それぞれに設置された柱に、担当の隊士が一番得意とする型を放つ。
四人がやる事はこれだけであるのだが ——-
「該当の隊士が細かく定められているのと同じく、再建をする日には必ずと言って良い程に鬼がやって来るようです。五代前までの記録を余す所なく確認したのですが、十中八九その鬼は十二鬼月…下弦の鬼の事が多い。そう記してありますね」
これなのだ。炭治郎が心配するのも無理はないだろう。七瀬自身も正直に言ってしまうと不安なのだから。
「これも不思議なのですが、四人の内の隊士の一人は必ず左手の甲に蠍の焼き印ある者—— そう記載されています。その焼き印を打ち払う術(すべ)は鬼の頸を切った後、それが灰になる前に将門塚に献上するべし。これで文が締め括られています」
そう、左手に焼き印をつけられてしまった七瀬にとって何が何でも決行しなければいけない事態なのだ。