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沈まぬ緋色、昇りゆく茜色 / 鬼滅の刃

第46章 緋星(あけぼし)喰われしその時に、心炎で天蠍を衝け ✴︎✴︎



七瀬の左横では千寿郎が、ペルセウス座流星群について先程から話している最中だ。

彼の左にいる槇寿郎、そして七瀬と千寿郎の間に移動して来た杏寿郎は「ほう!」やら「確かに似ているな!」などなど、しきりに感心しながら合いの手を入れている。

千寿郎が二人に話している神話を自分からも伝えておこう。七瀬はそんな事を思う。


—— ペルセウス。

これは男性の名前である。彼はとある男神と女神の間に生まれた。住んでいる島の領主から怪物を倒してその首を持ち帰れ、と言う命を受ける。

その怪物とは髪の毛が蛇で、その双眸に映る者全てを石に変えてしまう……メドゥーサなる女だ。ペルセウスは兄や姉の助言を受け、見事に怪物の首を持ち帰る。

そして海の怪物の生贄にされようとしていたアンドロメダ、と言う姫君を救った。

要約すると、こう言った内容の話なのだ。


「俺はこの話を初めて知った時、ペルセウスが須佐之男命と重なったんです。アンドロメダ姫は八岐大蛇の生贄にされようとしていた奇稲田姫(くしなだひめ)のようだなあと」

「そうそう、メドゥーサの首は鬼の頸とも取れるしね。海の怪物が正に八岐大蛇で…」

一通り、話しを終えた千寿郎の言葉に七瀬はそう付け足した。

「星座と言う物はなかなかに、奥深いな」

「私も本当にそう思います。星と言う漢字は”生まれた日”と書きますからね……」

「なるほど、確かに言われてみればそうだ!」

杏寿郎、槇寿郎がそれぞれ感想を漏らすと、千寿郎がはそろそろ就寝すると言いながら、持っていた本を閉じて七瀬に渡した。

「では俺もそろそろ……」

「はい、おやすみなさい。今日はお二人とご一緒出来て良かったです」


七瀬は槇寿郎と千寿郎に礼を伝えると二人はは自分の部屋に戻って行く。そして、その場に残されたのは七瀬と杏寿郎のみである。


「気を遣って下さったんでしょうか」

「……かもしれんな」

七瀬の左手に杏寿郎の右手がそっと絡む。



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