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沈まぬ緋色、昇りゆく茜色 / 鬼滅の刃

第46章 緋星(あけぼし)喰われしその時に、心炎で天蠍を衝け ✴︎✴︎



「また観ようよ。三ヶ月後にしし座流星群が流れるから」

「えっ……」

「去年みたいに流れないかもしれないけど、さっきも言ったように前後数年はいつもより数が多いはずだよ。千個に限りなく近いかもしれない」

「限りなく近い…」

「うん」

「……俺も参加して良いだろうか」

千寿郎の左横から、二人を伺いながら発言して来るのは槇寿郎。

「もちろんです!私からも是非お願いしたいです」

「では俺も……」

今度は杏寿郎が、七瀬のすぐ隣から参加の希望をして来る。

「千寿郎くん、良かったね。また皆で観れるよ」

「……はい!俺、今から凄く楽しみです」

これ以上ないぐらいの笑顔を見せる彼に、彼女は胸がじわりとと温かくなった。


「所で、七瀬。今夜の流星群の名称は何と言うんだ?」

右手人差し指で夜空を差しながら、杏寿郎は疑問を彼女に投げかけて来た。

「名称ですか……。ありますけど、異国の言葉ですよ」

一度言っただけでは聞き取りが難しいのではないだろうか。
そんな事を七瀬は頭の中で考える。


「構わない。教えてくれ」

「わかりました」

ふう……と深呼吸を一回した彼女は三人をぐるりと見回して、今流れている流星群の名称を口に出した。


「…ペルセウス座流星群です」

「ぺる…?」

「せ……?」

「あ!俺、聞いた事あります。西洋の須佐之男命(スサノオノミコト)のような方ですよね!」

「えっ……凄い」

七瀬の予想通りぽかんと目を見開く杏寿郎と槇寿郎だが、彼女の左横にいる千寿郎だけは違った。

「父上、兄上、見て下さい。この本にも書いてあります」

七瀬と自分の間に置いていた星についての書籍を開いた彼は”ここです”と該当の頁を指差し、西洋の神話を日本神話の人物にあてはめながら語り始めたのである——

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