第19章 スサノオ・アマテラス・ツクヨミと大蛇(おろち) ✴︎
さて、ここからはどうやって倒して行けば良いのか。
“心”、”体”……と来て、最後の“技”は技術。だから七瀬は応用と言う意味で、伍ノ型の改を放った。
「心・技・体」この三つは剣士にとって必須要素。そこを狙った血鬼術とは……敵はなかなか曲者のようだ。
「杏寿郎さん…」
「君と俺の考えを擦り合わせたい。聞かせてくれるか?」
「はい…」
七瀬は不知火の連撃を放った彼に駆け寄ると、炎柱は話したい事があるようで彼女にそう申し出た。
話がついた七瀬と杏寿郎は、残り四匹の蛇と応戦している炭治郎・禰󠄀豆子・善逸・伊之助の元へと急ぐ。
「時間はなるべく稼ぐが、出来れば話は手短に頼む!」
「わかりました!」
杏寿郎は呼吸を整え、型を放った。
「肆ノ型 —— 盛炎のうねり」
先程は防御技として使用した炎柱だが、今度は攻撃技として渦を描くように。その炎刀から繰り出された燃え盛る炎を大蛇に向かって放った。
「炭治郎!ちょっと来て!」
「え……?」
正に今、呼吸を整えて技を放とうとした彼を七瀬は呼びとめた。すると、炭治郎が彼女の元にやってくる。
「……どうしたんだ?」
「大蛇の倒し方、わかったよ」
「え? 本当か?…」
「どうしてそんなに嬉しそうな顔をするの?」
「またこうやって七瀬と呼吸を合わせて、戦えるんだなと思うと気持ちが高まって来た」
「そうなの?そう言ってもらえるのは光栄だけど…」
ニコッと笑う炭治郎である。
「七瀬は肆ノ型と捌ノ型、どっちがやりやすい?」
「ん?……そうだねぇ………」