第3章 cute aggression
「もうイッたから、いっかいとまって」
「だめ。今は澪のおねがい聞けない」
一定の間隔で気持ちいいところばかり突かれる。そのせいですぐ浮遊感に包まれて、快楽の波が押寄せる。声も勝手に漏れてしまう。顔だってぐちゃぐちゃで何回しても恥ずかしい。思わず顔を手で覆ってしまう。
「澪。手退けて?」
動くのをやめてそう言った。わたしは首を思い切り横に振る。こんな汚い声、聞いて欲しくない。みっともない顔も見られたくない。
「隠すなって。手縛るよ」
それだけはいやだ。痛くてしかたないから。冗談を言っているようには見えなくて、危険を察知した。これは言う事聞かないと酷いことされるっておかしくなりそうな頭でもわかった。私は少しづつ、顔から手を離してしまう。結局私は彼の言いなり。
「かわいい。だいすきだよ」
ぎゅーっと強く手を握られて、腰も打ち付けられる。ぐって奥に当たってすぐによくなっちゃう。
「あっ、まって、だめなの」
「なんで?気持ちいいの好きでしょ?」
また気持ちいいところをごりごりって当てられて、おかしくなりそう。もう、思考が剥がされちゃう。なんにも考えられなくなっちゃう。
「きもちいいのやだの。!!また、いっちゃうから」
「いっちゃうね。奥突かれるのきもちいいもんねー」
私の言葉なんかまるで聞こうとしない。たくさんイッてつらいのに。
「も、いく」
足がガクガクして、身体に電流がはしる。目の前がチカチカして、頭もふわふわしちゃう。身体の力が抜けてベッドに身を預ける。
「澪かわいい。すぐいっちゃってかわいいね。俺もイきそ……」
蕩けた目をして可愛いなんて囁く。すぐに腰を打ち付けるのも速くなってどうしようもなく気持ちいい。どくんってそれが脈打ったのが分かった。ずるっとそれがなかから抜かれて安堵する。やっと、開放された。