第2章 王子様の秘密
直後、一気にシャツを剥ぎ取られてついでにスカートも。身にまとっているのはブラとショーツだけ。
「あーあまだ脱がしただけなのにそんな泣いちゃって。俺の事煽ってんの?」
ぶんぶんと首を横に振って否定する。惨めなの。こんな奴に初めて自分の身体を晒すのが、見られるのが。
「誘いに乗ったのは澪ちゃんの方でしょ?」
同時に、ぷちんとブラのホックが外れる音がした。すぐに胸が露わになって冷たい空気に触れた。
確かに誘いに乗ったけどあんなの無理やりじゃない。私に拒否権なんて無かったくせに。とまだ理性が残っている頭で考える。
「レイプするなんて冗談なのに。本気にしちゃう澪ちゃん嫌いじゃないよ」
「ほんと最低………!!んんっ、う」
「だってそうでもしないと抱かせてくれないでしょ?」
優しく、指で先端を撫でる。掠める指先から快楽が伝わってきて頭がふやけてきてしまう。
なんでそんなに私を抱きたいの。あてはたくさんあるくせに、どうして私なの?
「なーんか澪ちゃんってどんな風に泣くのかなって想像したらゾクゾクしちゃって。いつも俺に突っかかってくるから弱ってるところ見てみたかったんだよね。だから抱いてやろって思ったわけ」
まだ何も口にしてないのに。霧島は私の意思を感じ取ったのかつらつらと喋りだした。
不純な理由。本当にくだらない、と思った。馬鹿馬鹿しい。私はこいつの事が到底わからない。
「やだ、それやめてっ…………」
先端を弄る腕を退けようと掴むけど、ビクともしなくて。私の手に力が入ってないのか、それとも霧島の力が強いのか。
「うんうん、気持ちいいねー?下のお口も弄ってあげよーね」
「は…………、い"っ、ぁ、あ!?」
下の方に手が伸びて、何かをつねられた。瞬間、びりびりって全身に電流が走って今までお腹に溜まっていた快楽が一気に弾け飛んだ。