第1章 生意気殺し屋と溺愛殺人鬼
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朝、目を覚ますとそこには彼の姿は無かった。
もう出てったのかな。
ふと、彼がいつも使っているタオルケットに目をやる。
それをこちらに寄せて抱きしめる。匂いが残っていて少しだけ、温もりを感じることができる。
私、嫌われたのかな。そろそろ捨てられる?もう必要ないの?私じゃだめ?
素っ気ない態度ばっかりとってたから呆れられたのかも。
今になって後悔ばかりが押し寄せる。
今度からはちゃんと名前呼ぶから、ちゃんとして欲しいこと言うから。お願いだから捨てないで。
私の身体はもう疼いて仕方なくて、気づいたら自慰に走っていた。
自分でそこを弄ってみるけど細すぎる指じゃいいところに届かない。それでも充分だった。
「も、い、っちゃう………♡」
身体が小さく震えた。イったのに動く手は止められない。クリを擦って、胸の突起も指で転がして。
こんなの自分じゃないみたい。
「碧っ、好き、すきっ、碧、っぅ、!」
どうせこの部屋には私しかいないんだから何言ったって誰も聞いてない。
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「ただいま」
「おかえりなさい」
自慰してたのがバレないように普段通りにするけど、声を聞いただけでショーツが濡れる。
「澪ちゃん顔赤いね………熱あるのかな」