第1章 生意気殺し屋と溺愛殺人鬼
こんなに近くにいるのに触れてくれないなんて。
彼が寝たことを確認して、後ろから抱きつく。こんなこといつもは絶対しないけど、我慢できなくて。触れたくて仕方なかった。
私から求める事なんて一切なかったのに。気づいたら彼なしじゃ生きられない身体になってた。
間違いなく私の身体は快楽を欲しがっている。抱きついたからぴったりくっついたせいで、いつもの行為を思い出してしまう。
お腹の奥、ずくんと重たくなるのを感じた。
「っ、ぅ~~~~……………」
自然と息が上がって身体が火照る。それが苦しくて耐えられない。
ぎゅうっと彼のシャツを握りしめる。ねえ、気づいてよ。
いつもみたいにキスして抱き潰してよ。
もう私、おかしくなっちゃうから。