第1章 生意気殺し屋と溺愛殺人鬼
「あ、触っちゃ……、っ!!」
軽くイっちゃった。おでこに手が触れた瞬間、私の身体は一気に熱くなる。
「え?今………」
「おでこ、くすぐったいから、…」
イった?
そう言われる前に、言葉をさえぎった。
「ほんとに、なんでもないから」
「ふーん……ならいいけど」
結局今日も手を出してこなかった。期待した私がバカだった。
期待すればするほど絶望は大きい。
本当は仕事(ころし)じゃなくて、他に女の子と会ってるんじゃないかと不安になる。
もう何考えてるかわかんないよ。
「……………好き、なの」
小さく呟いた。もう届いたって意味は無いかもしれないけど。
___また私のこと、好きって言ってよ。