第1章 生意気殺し屋と溺愛殺人鬼
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「おやすみ澪ちゃん」
「…………おやすみ」
今日もただ添い寝するだけ。同じベットに2人で背を向ける。
最近疲れてるみたいで、前みたいに毎日抱き潰すことはなくなった。
散々抱かれてきた身体は快楽を得ることに慣れてしまって、疼いて仕方なかった。
正直辛くて、いつもみたいに抱いて欲しいのに。
__そんなこと死んでも言えないけど。
素直に言えたらいいのに。それを羞恥心が邪魔をする。
とっくに彼に溺れていたことに気付かされた。
もう、彼無しじゃ生きられない。
隣には彼がいて、匂いが私の身体を焦らす。自然と息が上がってお腹の奥底がずくんと重たくなる。
そんな状態が続いてなかなか寝付けない。