第2章 グランドライン
「じゃあな、こいつはありがたくもらっておくよ」
「ふざけんなこのクソルーキー!!」
「返せー!! どんな思いでここまで来たと思ってんだー!!」
「さあな。漂流生活がんばれよ。ロープを切るナイフは置いてってやる」
予備も含めて2本のログポースと、唯一のエターナルポースも略奪されたのに気づき、フッカー海賊団の船員たちは悲鳴を上げた。
「待った! せめてログポースだけは!!」
「予備ごと持っていくとか鬼か!? 俺らに漂流しろってのか!!」
「大丈夫だって、俺らも1ヶ月漂流したし」
航海士ベポが太鼓判を押す。
「悪いことしたら報いがあるよね」
もそっけない。
「すみませんでした、もうしません! 助けて!!」
「頑張れよー!」
気のないエールを送って、ハートの海賊団はセイロウを目指して出航した。