第6章 ホワイトガーデン
「一言じゃ言えないよ」
「やっぱりか。……あとで聞くから、その頬よく冷やしとけよ」
の赤く腫れた頬にそっと触れて、ローは言った。
「! 潜水するから聴音を頼む!」
「はーい!」
「マリオン、キャプテンを手伝ってあげて! まだフラフラなんだ」
「了解!」
「ゴンザ、エンジンはいけるか!?」
「まだ火を入れたばっかりだ! スピードは出ないが、潜るだけならなんとか」
「やっべー! 噴火で噴石が降り注いでる! 潜水急げ!」
それぞれの役割をこなしながら、船は出航し、白い森の島を後にした。