第6章 望蜀之嘆【ボウショクーノータン】
「、どうだ?
これは好きか?
もっと奥が悦いのか?」
の中を指で掻き回しながら問うてみても、はぐったりと仰向けに横たわり身動ぐ事もしない。
只ぼんやりと視線を漂わせ人形の様にされるがままだ。
こう迄してを弄ぶ事に何の意味があるのか……
そう思ってみても、今の俺はを絶頂させたいという願望に雁字搦めにされていた。
拒みもしないが決して受け入れもしないの姿態にその願望はどんどんと焦れて行く。
再び膝裏を持ち上げ秘部を上向けて見れば、俺の指に掻き回された其所からは泡立った白濁が溢れ出し淫らに濡れていた。
「お前は此方も好きなのだったな。」
そう、信長様がそう言って何度も其所を責め立てるのを俺は覗き見ている。
垂れ流した白濁に塗れ既に柔らかくなっている後ろの窄まりに躊躇無く指を突き立てれば、の身体が僅かにぴくりと震えた。
その些細な反応にすら俺の鼓動は高鳴り、益々理性が崩壊していく。
「……啼け。」
そう囁いてからぐちぐちと窄まりへの抽挿を開始し、そして秘部へ舌を這わせた。
まさか自分が吐き出した白濁を己で舐め取る事になるとは想像を絶する行為だ。
だが何よりもを啼かせたいだけの俺にはどんなに悍ましい行為であろうと躊躇う理由は無い。
抽挿を繰り返しながら窄まりの中をじっくりと捏ね回し、腟内には舌先を差し入れ丁寧に擽る。
しかしの中は前も後ろも熱く熟れている筈なのに、悦がる様子は全く見受けられなかった。
ここ迄来れば流石の俺でも容赦無く悟らねばなるまい。
………『俺』では駄目なのだ…と。
どれだけの行為を続けようとも、それを為ているのが『明智光秀』では意味が無いのだ…と。
無念、悋気、虚脱、落胆、悄然、沮喪…………
だが、………
お前を必ず達かせてやろう。